桜も満開寸前の今日、あいにく雨になりました
今週末は雨模様ですが、幸い弱い雨の様なので散る事は無いでしょう。
逆に雨が上がれば空気も澄み綺麗な青空の下お花見日和になるかもしれません。
先日の大阪観光の続き…
翌日はずっと行きたかった万博公園へ

勿論お目当は、故 岡本太郎さんの「太陽の塔」
正直、芸術は全然分からないのですが、初めて見た実物は本当に素晴かった。
万博公園の駐車場からゲートを抜けて直ぐ、私の眼前にそびえ立っていた太陽の塔は、それはそれは大きくて作品としての迫力は勿論、そのエネルギーは凄かった。
でも、不思議と違和感があるわけでは無い…
よくよく見てみると沢山の梅が咲き、芝が綺麗に刈り整えられた公園にある巨大な顔がある変なオブジェ…
違和感が無いはずがない
だって、地元にあるゲームセンターの上にある自由の女神とか、パチンコ屋の駐車場にある巨大なライオンとか違和感だらけなのに、穏やかで広々とした公園に巨大な鳥っぽい塔(しかも顔がいっぱい…)
しかし、不思議と嫌じゃない‼︎(高田コーポレーション)
太陽の塔を一周しつつ色々と考えてみる。
1970年高度経済成長期、日本が活気に満ち溢れていた時代 と、言う話を聞いて育った昭和後半産まれの私。
高度経済成長やらバブルやら70'sや80's…
などは「ワード」や映像としては見聞きするものの、勿論体験したわけではないし「ふ~ん」って感じだった。
しかし、この公園に残された当時の建物の一部や太陽の塔を見ていると、その時代を垣間見、感じる事が出来ました。
太陽の塔にある3つの顔、正面の下、白い顔は現在を、頂上にある黄金の顔は未来を、そして後ろにある黒い顔は過去を表しているそうで、塔全体のモチーフは岡本太郎氏が飼っていたカラス。

私は冒頭に書いた様に芸術を見、価値を計るような目などは無いのですが、オブジェや芸術品自体見るのは好きです。
私が物作りを生業としているからか、オブジェから「作意」の様なものを勝手に想像し、読み取り感じるのが楽しかったりするからです
太陽の塔は、表面は時代の移ろいからか苔やすすで汚れてますが、それがまた作品の存在感を引き立ててる様にも見えます、そしてこの壮大さは何と言ってもその時代が如何に豊かでパワーやエネルギーに満ち溢れていたかを表しているとも思います
まさに太陽。
今まで白黒の情報として認識していた過去の時代が色をつけ現在と繋がった様に思えました。
そう思った時、やはり
不思議と嫌じゃない‼︎(高田コーポレーション)
私が作家として作る作品、家具は芸術品ではありません。
家具は芸術品では無く限りなく実用品であるべきと言うのは弊工房での基本。
自然の木が持つ欠点や個性を切り取り綺麗な所だけを使うのは簡単です、
しかしそれは私で無くてもできる事。
如何にして欠点を引き立て、実用品として形を変えて行けるか、それが私のできる事、技術であり日々それを追求しております
そして、それを「作意」とし、考えながら取り組んでます。
さて、爆発し過ぎない程度に作意を込め今日も頑張ります!