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集中

それにしても、今日は暑かったですね(・_・;まいりました~
今日はテーブルの仕上げに割れ止めの、契りを埋め込む作業。
この契り、リボンのような形をしていて、木の割れを木で止めると言う、古くからの技法、
昔の人は良く考えたもんだなぁといつも関心致します。
契りを打ち込む穴はノミを使いピッタリと隙間が無いように掘らなくてはならず、先ずはノミの刃研ぎから始めます。

使う道具はこんな感じです。
では集中していきましょう‼︎
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出張納品

今日は冷たい雨が降り、ここ数日の暖かさで咲き始めた桜も今日はお休みです。

最近の工房はと言うと、昨日まで三日程お休みし大阪まで出張納品をしてきました。

今回、樺桜のダイニングテーブルとチェアを誂えさせて頂きました
お客様宅リビングが内階段を上がり2階に設置という事で運送屋さんにはお願いせず直接納品となり観光も兼ねての出張です
お客様宅到着後天板と脚部を2階に運びその場で脚を天板に打ち込んで固定したのですが、大阪までの道中天板が反らないか気がかりだったのですが無事に収まりました。
今回使用した樺桜、芯持ち材と呼ばれる丸太の中心に近い部分の板を二枚繋ぎあわせる、拝み合わせと言う方法にて天板を制作しました

左右対象で美しい木目、そしてテレビに映る美しいブルゾンちえみさん……
天板端の窪みは木の芯が通っていた場所で、後々の支障を考慮し切り取ってあります

節は桜の花びら形に埋め木をし、割れ止めの契りを入れてあります、節や割れを活かして作れるのも手作り家具ならでは

脚部には栓を使いました、天板の樺桜との相性が良かったです。

差し込む朝日が心地よく春の訪れにふさわしい家具となりました。
どおぞ末長くご愛顧いただけますよう
次回 大阪観光編。

スレスレの木取り

椅子の背もたれの材料を切り出しています。
一枚の板から適材適所、可能な限りロスが出ないよう切り出して行く「木取り」と言う作業は、木の癖、割れ、シミ、虫食いなどを観察予測しながら行う木工作業の中でも一番経験と勘が必要な作業、
綺麗な広い材料からスパスパと切れば早いのですが、貴重な材料ですので切り残しが無いように通常はギリギリのサイズの板から切り出して行きます。

椅子の背もたれは曲面になっており、表面的なシミや割れなどは進行具合を予測する事で使用する事が出来ます。

昔、「材料と良く相談しながら仕事をしなさい」と言われてた事を思い出します。

木取り日和

ポカポカと天気が良いですね^^
今日は木取りの日です
沢山の材木の中から適材適所材料として振り分けて行きます。

今回は外の軒下に桟積みしていた木を切ったり削ったりしながら木の支障や木目、色などを確認して行きます。
私が所有する材は20年以上自然乾燥させた国産材が多く、20年と言う年月で表面は誇りで真っ黒、木目が見えないので電気鉋で表面を削り木目を確認するのですが、この瞬間が宝探しのようでいつも楽しい!腰は痛いのですが…

栓の柾目引き厚板です。
物凄く良い材料が顔を出しました、このような貴重な材を使う時はいつも緊張します、 この木目を活かした物を作れるかが腕の見せ所‼︎
気合い入ってきました!

木の思い出

寒い日が続きます
今朝の気温は-1度まで下がり工房内も機械に触ると痛いぐらい冷え冷えになっております
今日工房では木取り作業をしております、一枚の板から適材適所を判断し切り分けて行く作業です
今回はシイノキです

椎木は病気などの影響により周りに黄色のシミが入った板を目にすることがあります、実はこの黄色のシミが入った板には個人的に思い入れがあり、大好きな部分でもあります
私が修業中、最初に作らせていただいたのが丸い4本足のスツールだったのですが、その際座面の材料として選んだのが今回と同じ黄色のシミが入ったシイノキでした。
当時、展示会前で展示会にて販売する為に作らせていただいたのですが
展示会会期中、若いご夫婦が来店され、シイノキのスツールを気に入って頂き、買っていただけた時はとても嬉しく今でもその時の事はハッキリ記憶しております。
時期は初春、若いお二人にお似合いの黄色と白のスツールを抱えて嬉しそうに帰る姿を思い出していたら少し暖かくなりました。
しかし心はあたたかいが体は寒…
だってー1度だもん。